気になる子(発達障害)は、早めに相談がベストな理由

人は、他人に起きた悪いことは同情はしても自分に起きると思わないそうです。

これを『楽観バイアス』というらしいのですが、お子さんを生んだ保護者の方にも大なり小なり起こります。自分の子どもが『こうであって欲しい』その気持ちが、本当の子どもの姿を見えなくすることがあるのです。

見えなくなった保護者は、子どもに無理をさせたり期待から子どもを生きにくくさせてしまうことが多々あるのは、残念ですが事実です。

今回のテーマの『発達障害』も保護者としては受け入れにくいテーマだと思います。

しかし、もしかしたら見方を変えると発達障害は個性となるかもしれません。

発達障害については、いくつかテーマを変えて考えて行こうと思いますが、今回は『発達障害』についての考え方をお話ししていきたいと思います。

まず、発達障害の代表的なものは、

★高機能広汎性発達障害

★ADHD(注意欠陥多動性障害)

★LD(学習障害)

でしょうか。

厚生労働省の発達障害とはを見ると

生まれつきの特性で、「病気」とは異なります

発達障害はいくつかのタイプに分類されており、自閉症、アスペルガー症候群、注意欠如・多動性障害(ADHD)、学習障害、チック障害、吃音(症)などが含まれます。
これらは、生まれつき脳の一部の機能に障害があるという点が共通しています。同じ人に、いくつかのタイプの発達障害があることも珍しくなく、そのため、同じ障害がある人同士でもまったく似ていないように見えることがあります。個人差がとても大きいという点が、「発達障害」の特徴といえるかもしれません。

自閉症スペクトラム障害とは

現在の国際的診断基準の診断カテゴリーである広汎性発達障害(PDD)とほぼ同じ群を指しており、自閉症、アスペルガー症候群、そのほかの広汎性発達障害が含まれます。症状の強さに従って、いくつかの診断名に分類されますが、本質的には同じ1つの障害単位だと考えられています(スペクトラムとは「連続体」の意味です)。典型的には、相互的な対人関係の障害、コミュニケーションの障害、興味や行動の偏り(こだわり)の3つの特徴が現れます。
自閉症スペクトラム障害の人は、最近では約100人に1~2人存在すると報告されています。男性は女性より数倍多く、一家族に何人か存在することもあります。

注意欠如・多動性障害(ADHD)とは

発達年齢に見合わない多動‐衝動性、あるいは不注意、またはその両方の症状が、7歳までに現れます。学童期の子どもには3~7%存在し、男性は女性より数倍多いと報告されています。男性の有病率は青年期には低くなりますが、女性の有病率は年齢を重ねても変化しないと報告されています。

学習障害(LD)とは

全般的な知的発達には問題がないのに、読む、書く、計算するなど特定の事柄のみがとりわけ難しい状態をいいます。有病率は、確認の方法にもよりますが2~10%と見積もられており、読みの困難については、男性が女性より数倍多いと報告されています。

となっています。

病気ではないけれど、脳に何らかの形で影響を受けている状態です。

『3000万語の格差』や『発達障害の素顔』などの医師監修の本を読んでみると、3歳までは脳のシナプスはどんどん繋がっていきますが、4~5歳くらいから刈込という作業が行われ使うものを残して整理整頓されるようです。その時に、間違って繋がってしまったものが刈り込まれると保育でいうところの『健常児』となりますが、間違ったところが残ってしまうと『発達障害』となるようです。(大雑把に解釈しています)

間違って繋がってしまう、又は間違った所が残る原因には、『会話がない』『ストレスがかかる』『否定的な言葉が多い』『虐待を受けている』『テレビ等の見過ぎ』等様々な要因があるようです。

三つ子の魂百までと昔から言いますが、本当だったんだなと思いますね。

しかし、上記の事に心当たりがないにも関わらず『発達障碍児』と診断されてしまう子もいれば、上記の事が全て当てはまっても『健常児』な子もいるのが発達の不思議です。

話は戻って、発達障害の診断は3歳児を過ぎてからが殆どです。

それは、上記の理由で『あれ?』と思う子であっても刈込で気にならなくなる事が多々起こるからです。

それまでは、何もする事がないのか?と言えばそうではありません。

発達障害と診断される子は、産まれてから刈込が始まるまでも『気になる子』『育てにくい子』として色々な場面で集団生活が難しい状況がみられます。

症状は、本人が持っている資質に依存するのでなかなかまとめにくく多種多様であるといえますが、脳の発達は早い遅いはあっても同じように育っていくのでこれを利用します。

脳の刈込の特性としては、よく使うものを残すというのがあります。

という事は、これから問題であろう資質をみつけたら正しい行動や考えのアプローチをしていけば間違って繋がってしまったシナプスが刈り込まれる可能性が高くなるのです。

そう考えれば、『あれ?』と思った時点で『療育施設』や『話し言葉教室』などの専門家のいる所に行くことで就学前までに『健常児』と言われるお子さんと同じようになれる可能性が高くなり、万が一上手く刈込が行われなくても、そのままよりは良い状態で脳が固定される事になります。

以前は、『発達障害』はどうにも出来ない症状のように思われていました。

しかし、『健常児』と言われる子であってもそれぞれ個性があり全く発達障害の要素が見られない子は見たことがありません。みんな、どこか拘りが強かったり、落ち着く事が出来なかったり、コミュニケーションが下手だったりするのです。

だから『健常児』と『発達障碍児』の線引きは、社会的な集団生活が出来るかどうかだと思っています。

病気も言いますよね『早目の受診』が大切

お子さんの育ちや気になるようであれば『早目の相談』で良くなる事はあっても悪くなる事はありません。どうしても最初に書いたように専門施設に相談するのは、わが子に烙印を押すようで、また自分に対しても引け目を感じてしまう風潮が今の世の中には強く残っています。しかし、実際は勇気を出して早めに子どもの為に行動できる保護者の方が立派だと思うのです。「うちの子気になるから●●センターに相談に行こうかしら」と気軽に子育て中の保護者同士が話せるような世の中。保育士が「お母さん、●●ちゃんの行動がちょっと気になるんですけど・・・」と子どもの為に当たり前に、育ちについて語り合える世の中。そして、風邪を引いた時病院に行くように、気になった時に早目の相談が出来る社会的環境が出来ていけばいいなと思っています。

この記事が微力ながら世の中の意識を変える一石になるといいなと願いながら書きました。

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