子どもの躾へのアプローチ ~イヤイヤ期1~

 子どもの躾は、社会生活に適応するために望ましい生活習慣を身につけさせることです。大人になって困った人と言われたり、非常識と言われない為にも大人の義務として行いたいですね。子どもは、真っ新なキャンパスです。これから大人がどう接していくかによって、性格や習慣が違ってきます。それは子どもたちの『生きやすさ』『生きにくさ』にも繋がってきます。そして、これから長い間躾を行っていくわけですが、何事も最初がベースになりますから丁寧にしっかりと乳幼児期に関わってあげたいですね。

1歳半~2歳くらいで迎える第一次反抗期、通称『イヤイヤ期』

保育園の乳児クラスは、全員がこの時期に当たるので「大変ですよね」と言われるのですが、保育士もとても上手に対応する人とそうでない人に分かれてしまいます。

しかし、子どもの発達の状態と心情を理解して見通しを持ち、大人の対応を変えていくことで、誰にでも上手く対応出来て短く終わりますので、是非コツを身につけてくださいね。

◆子どもの成長と親子関係

子どもの今を見ると混乱してしまう『イヤイヤ期』も、自立までの全体の流れの中でみるとなるほどと思えます。大体の流れの図を作りましたのでそれで見ていきましょう。

妊娠・出産後の親子の状態です。

親は、未熟な子どもを保護し、子どもは保護される立場で成り立っています。首が座り、立ち歩けるようになり、未熟ながら言語も発し、食物から栄養を補給出来るまでこの関係が続きます。

次に問題のイヤイヤ期です

子どもは少しづつ成長し、自立の芽がでました。自分という認識が出来てきたのです。

しかし、大人は何でもやってあげないと出来ないと思っています。子どもは、自立しようと頑張っているのに親に邪魔された気持ちになりますが、言語の発達が未熟なので伝えられません。子どもに出来る事は、簡単な拒否の言葉「イヤイヤ」で伝えるか、泣いて表現するという行動を取ります。この時期から、社会で生きて行く為の躾が始まります。自我が出てきたと言っても、善悪が理解できているわけではありません。子どもに全て任せると『自己中心』『我儘』と言われる性格に育ちます。この時期の対応は、別途記述します。

イヤイヤ期も大人の対応が変わるか、子どもが表現力が付き思いを伝えるようになると収束します。子どもが自分の気持ちを表現できる時期は、3歳以降なので大人の対応が変わらなければ長いイヤイヤ期を過ごすことになります。( ̄▽ ̄;)

出来る事が多くなる時期で、トイレや食事の自立もこの時期に行います。生活習慣は、この時期までに確立することが大切です。性格の基本となる時期でもあります。

イヤイヤ期が抜けると次の段階に入ってきます。



子どもはだいたい自分の事を自分で出来るようになります。出来ないときは、言語で伝え手伝ってもらうという事も出来ます。出来る事、出来ない事がわかる時期です。自分と他人がわかるようになり、友達を作り協力することやコミュニケーション能力を培う為にぶつかるのも多い時期です。

この時期は、出来る事が増えるよりも心の成長が著しいので見た目は判りにくいのですが、とても大切な時期です。性格の形成も続いており、経験・体験・環境など様々な関りにより考え方が分岐してきます。思いやり等もこの時期に育ちます。この時期の最後になると生殖器系以外の神経系が完成します。人間は完成すると壊したくなる性質を持っているので自殺が多くなるのもこの時期です。そこで、自殺の歯止めになるのが生殖器の発達とともに生まれてくる恋愛感情です。恋愛対象が居ない場合、アイドルや現実以外の異性に夢中になります。これは、生を続けていく上でとても大切な事です。

次に来るのが、反抗期となります

反抗期は、イヤイヤ期と並んで厄介な時期ですね。これも、いよいよ自立しようとしている子どもと親の感覚の違いによって長かったり、短かったりします。自分の考えを持ち、善悪、好き嫌いを考えたうえで、自己責任が取れると判断出来るようになった状態です。反抗期がなくて良い子というのは、自立に向かって成長していないと言う事なので要注意です。また、最近は親が早い時期に子どもを経済面以外見なくなり反抗すらさせて貰えない子どももいるのが現状です。親に反抗する態度が、辛い事が多い世の中に出て「なにくそ!」と頑張れる原動力にもなります。また、親よりも友達や好きな異性との関係を大切にしようとし、親が知らない自分の世界を作るようになります。親としては、寂しいと思いますが自立するための第一歩なのです。ここでいつまでも親が自分の保護下に置きたがると、親子関係が破綻するか、長い反抗期のまま社会に出ていく事になります。

子育てとして最終段階です。

ほぼ一人の人間として心身共に自立出来ますが、まだ経済的に自立出来ていない状態です。新しい家庭を築く為に就職をして社会人としての立場を確立していきます。アルバイトなどを盛んに行い、恋愛も謳歌します。大人になる準備として家庭と学校以外に身を置き自分の将来を考える時期です。大人のいいなりに育った子、自立が阻害された子、心が成長しなかった子はこの時期以降に苦しむことになります。

子どもが社会に出て、次世代として旅立つ時期です

子育てお疲れさまでした。

子どもは自立して自分の家庭を持ち、また次の世代を作っていきます。その時、どういう家庭にするのか、どういう躾をするのかはこれまで育ってきた環境がベースとなります。自分が育てられたように、自分の子どもを育てていくので第三者的に自分たちの子育てがどうであったかを見る事が出来ます。・・・・ちょっとドキドキですね

次にイヤイヤ期の対応を具体的に見ていきましょう。