手づかみ食べは大事!【新スプーンへの移行編】

手づかみ食べが、脳と心の成長を促してくれるお話はしました。

手づかみ食べを沢山すると、このメリットの上にオプションが付いてくるんです。

それは、手づかみ食べをしっかりした子は『道具を上手に扱える』ということ

そして、好き嫌いがなくなることです。

◆スプーンと箸と鉛筆と

道具を使う事の前提に筋肉が発達している事が挙げられます

子ども達は、手づかみ食べをしながら脳の発達と筋トレをしているわけです

指先の筋肉が十分に発達しないと早くからスプーンやお箸、鉛筆などを持たせても

上達しないばかりか、変な握り方になる事が多々あります。

今、オーソドックスなスプーンへの移行は下の図のようになります

年齢別に書いてありますが、これは順調にいけば・・・

という事で、性格や丁寧に指導が出来ない状態だとこのように移行しません

スプーンを正しく持たせることは、保育士の頭を悩ませるひとつでもあるのです

ここで、もっと簡単なスプーンの移行をお教えしましょう

それは、手づかみ食べと観察です。

目と手の協応で行動が出来るのですが、筋肉の発達も出来る事と深くかかわってきます。

◆新 スプーンへの移行のさせ方

子どもの手の動きを観察していると、

初期・・・殆ど指先を使わず、手のひら全体で食べ物を掴み口へ押し込む

まだ、指先の筋肉が発達していません。

あそびでは、ものを出す 崩すをしきりにやる時期です

中期・・・5本の指をつかって口に入れる。食べ物と手のひらが距離が出来る。

指に筋肉が少しついてきました。掴めるものと掴めないものがある時期です。

力の加減も少しづつ覚えていきます。

あそびで、ものを入れる(ぽっとん) 本をめくろうとする(上手には出来ない)

を盛んにやり、自主トレをしっかりやっています。

後期・・・親指・人差し指・中指の3本を使って口に運ぶようになります

食べ物によって力加減を変えて、どんな食材でも口に運ぶことが出来るよう

になってきます。すいぶん指先の筋肉が発達してきました。

あそびでも、本を1ページづつめくれるようになる。

ズボンなどを自分で上まであげようとする。

移行期・・・3本の指先と手首を回転させて上手に口に入れるようになります。

手首が皿の上で下、口元で90度くらい回転します。

十分にスプーンが持てる筋肉が発達してきています。

この動きがみられたら、スプーンに移行します。

だいたい、2歳近くでこの動きが出来るようになると思います。

この間は、スプーンは持たせなくて大丈夫です。

掴み食べの手の動きが、スプーンの動きと同じになるまで待つことで無理なく移行が出来ます。その間、脳の発達も促されますので一石二鳥です。

スプーンを持たせるときは、「バキューン」や「バーン」と言って

手を鉄砲の形にさせ、スプーンを置いてあげます。

しっかりと筋肉が出来ていれば、すぐにその持ち方のまま食べる事が出来ます。

筋肉の発達と出来る事は比例しますので

更に、スプーンがしっかりと使えるようになれば鉛筆

鉛筆を自由に動かすことが出来るようになれば、お箸も使えるというわけです。

◆自信の源になる

ここまでお話しを聞いていただけたらわかると思いますが、

十分に筋肉を発達させると、上手に動かすことが出来るので

子ども達は、クレヨンやペンなどを持たせた時、器用さと筆圧が変わってきます

小学校に行って、現在筆圧が弱い子が多く濃い鉛筆をつかっているそうですが

しっかりと手づかみ食べをすることで、筆圧があがるのでHBで十分に書けるのです

HBと2Bで書いたノート。。。真っ黒になるのはどっち?

そして、心の発達途中の子どもはそんな些細なことで自信を持ったり、失くしたりします。

指先が器用なのは、字も上手に書け、絵も思い通りに描けます

センスはあるかもしれませんが、前提として好きになる事が大切です。

センスがあるのに不器用で・・・となると、絵画制作って苦痛でしかなくなってきますよね

◆意欲が沸いて、好き嫌いも減少

乳幼児期は、細胞分裂が一番盛んなときで沢山の栄養を体が必要としています。

だから、なんでも沢山食べてもらいたいですよね。

じっと座っていれば、「あ~ん」と食べさせてくれるのは楽だけれど

何も発達しないし、意欲も育ちません

それどころか、また退屈な時間・・・食欲減少。。。拒否

となる事も多いのです。

最初に子ども達が手づかみ食べを始めたころは、お皿をひっくり返したり食べ物をあっちにいれたりこっちにいれたり。。。。。困ったとなります。

でも大丈夫、遊び食べは悪い事と思うのは大人からのマナー

子ども達は、『食事』と『あそび』の区別がついていないだけです

ここは、大人が援助して「美味しいよ!」と一緒に食べるマネをしたり

口に入れて味見をさせたりすることで、『あ~ これは食べるもの』と認識します

何度もきちんと同じ場所で繰り返すことで、ここに座ったらあそびじゃなくて

と認識するようになります。

最初は、マナーはおいておいて

どんな形でも食べれたことをしっかりと褒めていきましょう。

やんちゃで叱られてばかりの子でも、ここは褒められる出番!となって

さらに張り切って食べてくれるようになりますよ♪

食への意欲は、その後の諸々の成長にすべて関わってきます

ぼ~っとしている子、切れやすい子、元気がない子

こんな状態では、成長する事も出来ません。

全ては、食から!!

しっかりと、手づかみ食べをしながら食事に対して意欲を持ち

十分な栄養を体に与えて、意欲的にあそび多くのものを吸収して健やかに成長して欲しいですね!

手づかみ食べはとても大切だとわかって頂けたでしょうか?

スプーンやお箸を使う事は、3歳過ぎてからでも十分に間に合います。

トイレトレーニングもそうですが、「親の早く出来て欲しい気持ち」より

子どもの発達をしっかりと見たほうが、スムーズに移行でき、変な癖が出来ないのです。

子育てでは、時期まで待つことはとても大切です。

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